はじめに
「実家を相続したけれど、何をすればいいのか分からない」
「兄弟と話し合いがまとまらず、困っている」
「空き家のまま放置していたら、草が伸びて近隣からクレームが…」
こうした悩みは、決して珍しいものではありません。とくに近年、親の住んでいた実家を相続したものの「住む予定がない」「売るか貸すかも決まっていない」ケースが増えており、トラブルや手間に悩む方が増えています。
この記事では、須恵町・宇美町・志免町を中心に寄せられる相続相談をもとに、実家を相続して困ったことをランキング形式でご紹介。そのうえで、地域に即した対処法を分かりやすく解説いたします。
実家を相続して困ったことランキングTOP5
不動産相続に関する全国的な調査や、つなぐ不動産での実際のご相談内容を参考に、特に多かったお悩みをランキング形式でまとめました。
第1位:空き家の管理が大変!放置すれば税金・劣化・防犯リスク
「親が亡くなって実家が空き家になったが、定期的に見に行けない」
「草が伸びてしまい、近隣から注意を受けた」
「換気も掃除もできず、建物がどんどん劣化している」
こうした空き家の管理問題は、最も多くの方が直面する課題です。特に、相続人が町外・県外に住んでいる場合、月に一度も足を運べないというケースも珍しくありません。
さらに注意したいのは、放置された空き家が「特定空き家」に指定されるリスクです。これは自治体が判断し、状況によっては固定資産税の優遇措置が外れるため、税金負担が大幅に増えることになります。
対処法:
- ●須恵町・宇美町・志免町では空き家対策事業や相談窓口が整備されつつあります。まずは自治体に相談を。
- ●不動産会社による「空き家管理サービス」の活用も有効です(月額5,000円〜1万円程度)。
- ●売却・賃貸・解体など、方向性を早めに決めることが、負担を軽減する第一歩になります。
第2位:兄弟間での遺産分割トラブル
「兄が住みたいと言っているが、私としては売却して現金で分けたい」
「誰が固定資産税を払うのか、話がつかない」
「連絡すら取り合っていない兄弟がいる」
相続では、「誰が何を相続するのか」を話し合いで決める必要があります(遺言がない場合)。しかし、感情が絡むためスムーズに進まないケースも多いのが現実です。
特に不動産は現金のように分けにくく、「売って現金化する」「誰かが住む」「共有名義にする」など、意見の対立が生じやすい資産です。
対処法:
- ●第三者(不動産会社、司法書士など)を交えた話し合いが有効です。
- ●物件の価値を明確に査定して、**誰にどのくらいの価値があるのかを「見える化」**すると冷静な議論ができます。
- ●「遺産分割協議書」は口約束ではなく、正式に文書で作成・署名・押印することが必要です。
第3位:名義変更(相続登記)の手続きが複雑
「相続人が多すぎて、全員の戸籍や印鑑証明を集めるのが大変」
「どこに何を提出すればいいのか分からない」
「気づいたら何年も登記せずに放置していた」
実家の名義を親から子へ変更する手続きが「相続登記」です。これまでは義務ではありませんでしたが、2024年4月からは相続登記が義務化され、3年以内に登記をしないと10万円以下の過料が科される可能性があります。
対処法:
- ●手続きを自分で行うことも可能ですが、煩雑なので司法書士に依頼するのが現実的です(費用目安:5万〜10万円程度)。
- ●必要書類は早めに集めておくとスムーズ(被相続人の戸籍、相続人全員の戸籍・住民票・印鑑証明など)。
- ●放置している期間が長いと、相続人が亡くなってさらにややこしくなるケースも。早めの対応がカギです。
第4位:相続税や譲渡所得税など、税金の負担
「土地の評価額が思ったより高くて、相続税が発生してしまった」
「売却したときに税金がかかると聞いて焦った」
不動産相続において意外と見落とされがちなのが税金です。特に以下の2点は注意が必要です。
- ●相続税(評価額が基準を超えた場合に発生)
- ●譲渡所得税(売却した際に利益が出た場合に発生)
対処法:
- ●小規模宅地等の特例を使えば、相続税評価額を最大80%減額できるケースがあります。
- ●相続した不動産を売却した場合、3,000万円の特別控除が使える可能性があります(要件あり)。
- ●税金が発生するか不安な方は、税理士との無料相談を活用することをおすすめします。
第5位:遺品整理や荷物の片付けが大変
「家具・衣類・アルバム…物が多すぎて片付かない」
「何を残し、何を処分するか迷ってしまう」
「感情的になってしまい、作業が進まない」
実家には思い出の品がたくさん残されています。その片付けは体力的にも精神的にも非常に大変な作業です。特に仕事や子育てで忙しい世代にとって、数日間で整理するのは至難の業です。
対処法:
- ●遺品整理業者の活用(費用目安:1Kで3万円〜10万円程度)
- ●不用品買取・回収業者を利用して処分も同時に進行
- ●相続と同時に「売却前の室内整理」として計画的に進めるのがおすすめ
チェックリスト付き!相続で困らないための事前準備
✅ チェック項目 | 内容 |
---|---|
遺言書の有無確認 | 遺産分割がスムーズに進むかの重要なカギ |
不動産の評価 | 固定資産評価証明書や査定で把握 |
相続人の確認 | 誰が相続人か?関係性も整理する |
必要書類の準備 | 戸籍・住民票・印鑑証明などの準備を早めに |
専門家の相談先 | 地元の不動産会社・司法書士・税理士などを把握 |
地元密着だからこそできる「解決のサポート」
つなぐ不動産では、実際に以下のようなご相談を多くお受けしています。
- ●宇美町で空き家になった実家を管理できず、売却を検討していた方
- ●志免町で兄弟3人の共有名義になっていた実家を売却し、分配したケース
- ●須恵町で相続後の名義変更を放置していたことで、10年後の売却時に苦労した方
地元に根差しているからこそ、相場・市場動向・役所対応・地域特性なども踏まえたアドバイスが可能です。
また、空き家管理や遺品整理の業者とも連携しており、ワンストップでのご対応が可能です。
まとめ|相続は“早めの行動”がトラブル回避のカギ
実家を相続すると、感情的な負担も大きいですが、現実的な負担も少なくありません。
「何から始めていいか分からない」と感じたら、まずは不動産の価値を知り、今後の方向性を整理することが第一歩です。
トラブルを避けるためには、早めの情報収集と専門家への相談が何よりも大切です。
つなぐ不動産からひとこと
須恵町・宇美町・志免町で不動産相続にお困りの方、
空き家の管理や売却、名義変更、遺品整理など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
地域のことをよく知るからこそできる、現実的で寄り添ったサポートをお約束します。