スムーズに手続きを進めるための5つのステップ
不動産の相続は、法的手続きや感情面の配慮が求められる、非常にデリケートな作業です。特に相続人が複数いる場合や遺言書がないケースでは、トラブルの火種となる可能性も高まります。そうした事態を避け、相続手続きを円滑に進めるためには、実務的な流れを正しく理解しておくことが重要です。以下では、不動産相続を進めるうえでの実践的なステップをご紹介します。
① 相続人と相続財産の把握
まず最初に行うべきは、被相続人(亡くなった方)の戸籍をすべて取り寄せ、法定相続人を特定することです。同時に、不動産や預貯金などの財産も一覧化し、全体像を把握します。不動産の場合、登記簿謄本や固定資産評価証明書などの確認が必要です。
② 遺産分割協議の実施
相続人が確定したら、遺産分割協議を行い、不動産を誰が相続するのか、または売却して分配するのかなどを話し合います。この協議内容は「遺産分割協議書」として書面に残し、相続人全員の署名・押印が必要です。
③ 相続登記の手続き
協議がまとまったら、法務局にて不動産の名義変更を行う「相続登記」を申請します。2024年からは相続登記が義務化されており、3年以内に手続きをしないと過料の対象になるため注意が必要です。
④ 納税資金の準備と相続税の申告
相続税が発生する場合は、10か月以内に税務署へ申告・納税を行います。相続財産が不動産中心で現金が足りない場合は、売却や賃貸などで資金を確保することも検討が必要です。
⑤ 不動産の活用・整理
相続した不動産をそのまま活用するのか、売却するのか、賃貸に出すのかなど、相続後の方針を決めます。空き家であれば管理の負担やリスクもあるため、早期の判断が望まれます。
つなぐ不動産では、これらすべてのステップをお客様と一緒に進めていける体制を整えております。司法書士や税理士とも連携し、名義変更から売却・活用までワンストップで対応可能です。相続で悩んだときは、専門家の力を借りて一歩ずつ前へ進みましょう。お気軽にご相談ください。